大腸ポリープは取った方が(切除した方が)良いのですか?

大腸カメラ(大腸内視鏡)検査でポリープが見つかった際、「必ず切除しないといけないの?」「放っておいても大丈夫?」と迷われる方は少なくありません。
結論から申し上げると、大腸ポリープは、取った方が良いと判断されるケースが多いです。特に腫瘍性のポリープは、将来的にがん化するリスクがあるため、その場で切除することが一般的です。

本記事では、大腸ポリープの種類や切除の必要性について、わかりやすく解説いたします。

 

大腸ポリープとは?

 

大腸ポリープとは、大腸の内側(粘膜)にできる「いぼ状の隆起」のことを指します。
多くは良性ですが、形や種類によってはがん化のリスクを持つものもあります。
大腸ポリープは以下のように大きく2つに分けられます。

 

1. 腫瘍性ポリープ(とった方が良い)

● 腺腫(せんしゅ):最も一般的な腫瘍性ポリープ。将来的にがん化するリスクあり

● がんの初期段階である可能性もあるため、原則として切除が推奨

 

2. 非腫瘍性ポリープ(様子を見る場合も)

● 過形成ポリープなど:がん化リスクが低いことが多く、小さければ経過観察で済むことも

● ただし、見た目だけで判別が難しいため、生検や切除での診断が必要になるケースもあります。

 

なぜ切除がすすめられるのか?

 

特に腫瘍性ポリープは、時間の経過とともに徐々に大きくなり、がん化する可能性があるとされています。
実際、大腸がんの多くは、腺腫から進行して発生すると考えられています。

そのため、「今は良性でも、将来的なリスクを避ける」という観点から、予防的に切除することが重要です。
当院でも、大腸カメラ検査中にポリープが見つかれば、その場で切除(ポリペク)することが可能です(ポリープの大きさや形によっては後日の切除を提案する場合もあります)。

 

切除の方法と体への負担は?

 

大腸ポリープの切除は、内視鏡を使って日帰りで行える低侵襲な処置です。
主な切除方法はポリペクトミーと呼ばれる方法で、内視鏡検査中にそのままスネアという金属の輪で切除する方法です。

体への負担としても、極めて少ない切除方法です。

 

  • ● 痛みはほぼ感じない
  • ● 処置時間は数分から十数分程度で、検査を受けている間はほぼ気づかない
  • ● あまり神経質になる必要はありませんが、処置後は出血予防のため、検査後数日間は消化の良い食事をとる(辛いものや脂っこいものなど、刺激物は避ける)と良いです。
  •  

「小さいから放っておいていい」は危険?

 

「小さいポリープだから様子を見よう」と判断される方もいらっしゃいますが、目視では判断できない性質(腫瘍性かどうか)を持つものも多いため、放置はおすすめできません。

切除して病理検査を行うことで、正確な診断と今後の経過観察の指針が得られます。

 

まとめ

 

  • ● 大腸ポリープは腫瘍性(腺腫)である場合、切除が推奨されます。
  • ● 良性に見えても、がんの芽を摘む意味で切除する方が安全です。
  • ● 切除は内視鏡で短時間・低負担で行える日帰り処置です。
  • ● 放置せず、医師の説明に基づいて適切な処置を受けましょう。

 

当院では、その場で切除が可能な体制を整えており、事前の説明や術後のフォローも丁寧に行っています。
大腸ポリープについて不安な点があれば、ぜひご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

あべ胃腸内視鏡・内科
院長 阿部太郎

 

資格など

日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医

 

 

専門は消化管、特に下部消化管(大腸など)。下部消化管の中でも腫瘍(がん)を専門に研鑽を積む。軸保持短縮大腸挿入法を考案・はじめられた本家本元の秋田赤十字病院で修行し、2018年に「あべ胃腸内視鏡・内科」を開業。患者さんに苦痛をなるべく与えない内視鏡検査にこだわり、患者さん一人一人に丁寧・安全に満足してもらえる、良質な大腸内視鏡検査を提供していくクリニックを目指しています。

2025年09月02日