大腸カメラは何年おきに受けるべきですか?

「大腸カメラで異常がなかった場合、次は何年後に受ければよいですか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

大腸カメラを受ける間隔は、前回の検査結果やポリープの有無、ご家族の病歴などによって異なります。当院における再検査の目安は、次のとおりです。

 

 

● 一般の方:3~4年後
● ご家族に胃がん・大腸がんなどの既往がある方:2~3年後
● がんに近い性質のポリープが見つかった方:1年後

ただし、これはあくまで目安です。前回の検査結果や現在の症状によっては、これより早い時期に検査をおすすめすることがあります。

 

一般の方は3~4年後が目安です

 

前回の大腸カメラで大きな異常がなく、ポリープも見つからなかった方は、次回の検査を3~4年後に受けることが一つの目安です。
一度の検査で異常がなかったとしても、その後に新しいポリープや腫瘍が発生する可能性があります。そのため、「一度異常なしと言われたから、今後は検査を受けなくてもよい」というわけではありません。

前回の検査から数年が経過した場合は、再度大腸の状態を確認することが大切です。

 

家族歴がある方は2~3年後を目安に

 

ご家族や血縁者に胃がん・大腸がん、大腸ポリープなどの既往がある方は、一般の方よりも少し短い2~3年後を目安に大腸カメラを受けることをおすすめします。
特に、血縁者に大腸ポリープや大腸がんになった方がいる場合は、早めに検査を受けることが重要です。
「自分には症状がないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、小さな大腸ポリープは自覚症状がほとんどありません。家族歴がある方は、症状の有無だけで判断せず、定期的に確認しましょう。

 

がんに近いポリープがあった方は1年後に

 

前回の大腸カメラで、がんに近い性質を持つポリープや、将来的ながん化リスクに注意が必要なポリープが見つかった方は、1年後の再検査が目安です。
ポリープを切除して病理検査で問題がなければ、治癒切除で治療終了となることが多いです。しかし、切除した場所とは別の場所に、新しいポリープができる可能性があります。そのため、切除後も医師の指示に沿って定期的な内視鏡検査を受けることが大切です。
病理検査の結果やポリープの大きさ、数によって適切な検査間隔は異なるため、次回の検査時期を確認しておきましょう。

 

症状がある場合は、次回予定を待たずに受診を

 

次回の検査を3年後と案内されていても、次のような症状が現れた場合は、予定の時期を待つ必要はありません。

 

  • ● 血便や下血がある
    ● 便潜血検査で陽性になった
    ● 便秘や下痢を繰り返す
    ● 便が細くなった
    ● 腹痛やお腹の張りが続く

 

大腸がんは、初期の段階では自覚症状が現れにくい病気です。気になる症状や健診での異常がある場合は、前回の検査からあまり時間が経っていなくても医療機関へご相談ください。

 

まとめ

 

大腸カメラを何年おきに受けるべきかは、前回の検査結果やご家族の病歴によって異なります。
目安としては、異常のなかった一般の方は3~4年後、ご家族に胃がん・大腸がんなどの既往がある方は2~3年後、がんに近いポリープが見つかった方は1年後です。
ただし、血便や便通異常、便潜血陽性などがある場合は、この間隔にかかわらず早めの受診が必要です。ご自身の次回検査の時期が分からない場合は、前回の検査結果を確認したうえで、医師へご相談ください。

 

 

 

 

この記事を書いた人

あべ胃腸内視鏡・内科
院長 阿部太郎

 

資格など

日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医

 

 

専門は消化管、特に下部消化管(大腸など)。下部消化管の中でも腫瘍(がん)を専門に研鑽を積む。軸保持短縮大腸挿入法を考案・はじめられた本家本元の秋田赤十字病院で修行し、2018年に「あべ胃腸内視鏡・内科」を開業。患者さんに苦痛をなるべく与えない内視鏡検査にこだわり、患者さん一人一人に丁寧・安全に満足してもらえる、良質な大腸内視鏡検査を提供していくクリニックを目指しています。

 

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2026年04月01日