検査から治療、結果の説明までをわかりやすく解説!
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けた際に「ポリープが見つかりました」と言われると、
「すぐに手術が必要?」「がんなの?」と、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
実際には、多くの大腸ポリープは良性であり、その場で切除(ポリペクトミー)できることがほとんどです。
この記事では、大腸ポリープが見つかった後の検査・治療・結果説明までの流れを、簡潔にご説明します。
当院では、大腸カメラ検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除(ポリペクトミー)できる体制を整えています。
内視鏡の先端に装着されたスネアというワイヤーでポリープの根元を締め、鋭利な刃物のように機械的に切除、ないしは電気で焼き切る処置です。
麻酔下で行われるため、処置中に痛みを感じることはほとんどありません。
切除の対象となるのは、以下のような良性の疑いが強いポリープです。
● 大きさが概ね20mm未満
● 表面構造に明らかな悪性所見がない
● 周囲の粘膜との境界がはっきりしている
※ただし、出血のリスクが高い方や、抗血栓薬を服用中の方など、サイズが大きすぎるなど一部のケースでは切除を見送ることもあります。
切除したポリープは、病理検査に出します。
これは、ポリープが本当に良性かどうかを、顕微鏡レベルで詳しく調べるためです。
病理検査では以下のような所見が確認されます。
● 腺腫・鋸歯状ポリープ:がん化のリスクが低く、切除のみで完了
● 腺腫内がん・早期がん:ごく初期で、切除のみで治療完了となる場合あり
当院では、検査から約1週間後に再来院いただき、画像を見ながら医師が結果を丁寧に説明します。
結果が良性であれば、その後特別な追加治療は必要ありません。
万一悪性(がん)の場合は、その後の精査のための病院のご紹介まで、当院が責任を持って行わせていただきます。
ポリープを切除したあとは、腸の粘膜に傷がある状態となります。
そのため、出血などの合併症を防ぐために以下のような制限があります。
● 当日~2日程度の軽い食事制限(刺激物やアルコールは避ける)
● 数日間は激しい運動や力仕事を控える
● 長時間の入浴や飲酒は数日間控える
検査後には、書面で注意事項をお渡しし、医師・看護師が口頭でも説明を行います。
不安な点がある場合は、遠慮なくご相談ください。
大腸ポリープが見つかっても、その多くは良性で、検査中に安全に切除が可能です。
切除後は病理検査を行い、良性であればそれで治療は完了となります。
● 検査中にその場で切除が可能(ポリペクトミー)
● 切除後は病理検査で性質を確認
● 結果が良性であれば、追加の治療は不要
● ごくまれに悪性所見があれば、必要に応じて外科的治療へ
大腸がんは、ポリープの段階で切除することで防げるがんです。
「ポリープがあった」と聞くと不安になるかもしれませんが、早期に見つけて切除できること自体が大きな成果といえます。
ご不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
当院では、検査前後のサポートを丁寧に行い、安心して治療を受けられる環境を整えています。

日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
専門は消化管、特に下部消化管(大腸など)。下部消化管の中でも腫瘍(がん)を専門に研鑽を積む。軸保持短縮大腸挿入法を考案・はじめられた本家本元の秋田赤十字病院で修行し、2018年に「あべ胃腸内視鏡・内科」を開業。患者さんに苦痛をなるべく与えない内視鏡検査にこだわり、患者さん一人一人に丁寧・安全に満足してもらえる、良質な大腸内視鏡検査を提供していくクリニックを目指しています。