大腸ポリープが悪性の場合はありますか?

大腸カメラ(大腸内視鏡)検査でポリープが見つかった際、多くの方が不安に感じるのが「これってがんなの?」「悪性の可能性はあるの?」という点ではないでしょうか。
結論から言うと、大腸ポリープの中には悪性、つまり「がん化しているもの」もあります。
この記事では、大腸ポリープの種類と悪性化の可能性について、わかりやすくご説明いたします。

 

大腸ポリープには種類があります

大腸ポリープは、見た目が「いぼ状」に盛り上がった病変ですが、すべてが同じ性質をもっているわけではありません。
大きく分けて、以下の2種類があります.

 

1. 腫瘍性ポリープ(悪性化の可能性あり)

 

  • ● 代表例:腺腫(せんしゅ)
  • ● 良性の状態でも、放置するとがんに進行することがある
  • ● 大きさが大きくなるほど、がん化のリスクが高くなるとされています
  • ● 一部は、すでに初期のがん(早期がん)を含んでいることも

 

このような理由から、腫瘍性ポリープは原則として切除が推奨されます。

 

2. 非腫瘍性ポリープ(基本的に良性)

 

  • ● 代表例:過形成ポリープ
  • ● 小さく、がん化のリスクが非常に低い
  • ● サイズや部位、数によっては経過観察を選択することも

 

ただし、見た目だけでは判断が難しい場合があるため、切除して組織検査(病理検査)を行うことで、確定診断が得られます。

 

実際に「悪性」と診断されるケースはあるのか?

あります。特に以下のようなポリープは、すでにがんが始まっている、あるいは悪性化のリスクが高いと判断されることがあります。

 

● 大きさが10mm以上の腺腫

● 色調が不均一

● 凹凸が目立つ

● 過去にがんの既往がある方

 

ただし、早期に発見し内視鏡で切除できれば、追加の手術や抗がん剤治療を必要としないことも多いのが特徴です。
そのためにも、定期的な大腸カメラ検査と、ポリープが見つかった際の早期切除が重要です。

 

切除後の病理検査で「悪性」と判明することも

 

大腸カメラ中にポリープを切除しても、その場で良性・悪性の判断はできません。
切除したポリープは病理専門医により顕微鏡で詳細に調べられ、良性か、がん細胞を含むかが確定されます。
この病理検査の結果によっては、追加の内視鏡検査や外科的手術が必要になるケースもありますが、早期発見・早期対応で完治を目指せる段階であることが多いです。

 

まとめ

 

    • ● 大腸ポリープの中には、悪性(がん化している)ものも存在します。
    • ● 腫瘍性ポリープ(腺腫)は、将来的にがん化するリスクがあるため、原則として切除が推奨されます。
  • ● 切除後は病理検査を行い、良性か悪性かを正確に診断します。
  • ● 早期発見・早期治療で対応すれば、大腸がんの予防や治療につながります。

 

 

当院では、検査中の迅速な対応と、切除後の丁寧なフォロー体制を整えています。
「ポリープが見つかった」「悪性かどうか心配」など、不安があればいつでもご相談ください。

 

 

 

この記事を書いた人

あべ胃腸内視鏡・内科
院長 阿部太郎

 

資格など

日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医

 

 

専門は消化管、特に下部消化管(大腸など)。下部消化管の中でも腫瘍(がん)を専門に研鑽を積む。軸保持短縮大腸挿入法を考案・はじめられた本家本元の秋田赤十字病院で修行し、2018年に「あべ胃腸内視鏡・内科」を開業。患者さんに苦痛をなるべく与えない内視鏡検査にこだわり、患者さん一人一人に丁寧・安全に満足してもらえる、良質な大腸内視鏡検査を提供していくクリニックを目指しています。

 

2025年09月05日