大腸カメラ(大腸内視鏡)検査を受けるにあたって、「どんな食事をとればよいのか?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
特に前日の食事内容は、検査の正確性を左右する重要なポイントとなります。
この記事では、前日・当日の食事の注意点と、検査後の食事制限についても詳しく解説します。
大腸カメラ2日前からは、腸の中をきれいにするために、消化の良いものを食べることが大切です。 避けるべき食材や、積極的に摂りたい食事例は以下の通りです。
これらは腸に残りやすく、内視鏡の視野を妨げる原因になります。
また、前日の夕食は、21時頃までに、軽めに済ませるようにしましょう。
前述の通り、検査前日は、腸の中に食べかすを残さないために消化のよい食材を中心に取り入れることが大切です。
ポイントは「やわらかく煮る・細かく刻む・油を控える」の3点です。
白ごはん、おかゆ、うどん、素うどん、そうめん、食パン(ジャムやバターなし)
雑穀米や玄米は消化に時間がかかるため避けましょう。
・白身魚(タラ・カレイなど)の塩焼きや煮つけ
・鶏ささみ、鶏むね肉のゆで料理や蒸し料理
・卵料理(ゆで卵、卵とじ、茶碗蒸しなど)
→ 揚げ物・脂の多い肉・皮つき鶏肉などは控えます。
・具なしスープ、コンソメスープ、ポタージュ(具・繊維・果肉なし)
・豆腐、よく煮たジャガイモ・カボチャ・ニンジン(少量)
→ きのこ、海藻、ゴマ、豆類、野菜の皮・種のある食材は避けましょう。
・油を使わず「ゆでる」「蒸す」「煮る」調理を中心に。
・味付けは塩・しょうゆ・出汁など、刺激の少ないものに。
・薬味(ネギ・ショウガ・ニンニク)やスパイスも控えめにします。
牛乳・野菜ジュース・果肉入りジュース・コーヒーは腸に残りやすいので避けましょう。
大腸カメラ検査当日は、朝食は摂らずに来院いただきます。
これは、消化された食べ物が腸に残ることを防ぎ、検査の精度を保つために非常に重要です。
また、朝から下剤を服用していただく必要があるため、食事をしてしまうと服用に支障が出ます。
水やスポーツドリンクなどの透明な飲み物は少量摂取可能ですが、お茶、コーヒー、ジュースなどの色がついている飲み物は避けてください。
検査後の食事については、ポリープを切除したかどうかによって多少異なります。
※ポリープ切除の有無は検査後にお伝えします。
食事制限はありません。普段通りの食事に戻して問題ありません。
あまり神経質になる必要はありませんが、検査後数日間は消化の良い食事をおすすめします。
腸内のポリープを切除した状態(腸に傷がある状態)ですので、具体的には、以下のようなものを避けてもらうと良いです。
症例によっては、医師から個別に指示がありますので、それに従ってください。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)では、腸の内側(粘膜)を直接観察してポリープや炎症、出血の有無を確認します。
このとき腸の中に「食べかすや便の残り(残渣:ざんさ)」があると、カメラの視界が遮られてしまい、正確な観察ができません。
例えば、海藻やキノコ、ゴマ、豆、野菜の皮や種などは消化されにくく、腸の中に残りやすいため、検査前日の食事で控える必要があります。
残渣が多いと、下剤を飲んでも腸が十分にきれいにならず…
・ポリープや小さな病変を見落とすリスクが高くなる
・下剤の量を増やさなければならない
(当院では標準1.8Lの下剤を服用しますが、追加で0.9L、多いと倍量の1.8Lの下剤を追加で飲むこともありました。※実際そのようなことは基本はありませんのでご安心ください)
・検査時間が長引く、痛みや張りを感じやすくなる
…といった影響が出ることもあります。
一方で、消化の良い白米・おかゆ・うどん・具なしスープなどを選ぶことで、腸内を効率よく空にでき、短時間で精度の高い検査が可能になります。つまり、検査前日の食事制限は「検査を安全・正確に受けるための大切な準備」であり、痛みを少なく・楽に終えるためにも欠かせないステップです。
大腸カメラの前日でも、食品の選び方に注意すればコンビニを利用できます。ポイントは、食物繊維や脂肪分が少なく、具材がシンプルな食品を選ぶことです。
例えば、次のような食品が候補になります。
● 海苔やゴマ、具材の入っていない白いおにぎり
● ジャムやバターをつけない食パン
● ゆで卵
● 豆腐
● 具の入っていないスープ
● バナナ
一方、サラダや野菜入りの弁当、雑穀おにぎり、海藻入りスープ、きのこを使った食品、揚げ物などは腸内に残りやすいため避けましょう。
おにぎりは白米でも、海苔・ゴマ・梅干しなどが含まれていることがあるため、原材料や具材を確認してください。
大腸カメラの前日でも外食はできますが、メニュー選びには注意が必要です。外食では野菜、海藻、きのこ、薬味などが添えられていることが多いため、できるだけ具材の少ない料理を選びましょう。
比較的選びやすいのは、具や薬味を除いた素うどん、白ごはん、卵料理、脂肪分の少ない白身魚や鶏肉を使った料理です。調理法は、揚げる・炒めるよりも、ゆでる・蒸す・煮るものが適しています。
反対に、ラーメン、カレー、揚げ物、焼肉、野菜が多い定食、きのこや海藻を使った料理は控えましょう。「野菜は健康によいから」と多く食べると、検査前はかえって腸内に残りやすくなることがあります。注文時に、ネギやゴマ、海苔などを抜いてもらうのも一つの方法です。
コンビニや外食では、見た目だけでは使用されている食材が分かりにくいことがあります。もちろん、コンビニや外食で済ませても適切な食事内容を選べば問題ないのでご安心ください。ただし、何を選べばよいか迷う場合は、医療機関から案内された検査食を利用すると準備しやすくなります。
前日の夕食は食べ過ぎず、21時頃までに軽めに済ませることも大切です。腸内に食べかすが残ると、下剤を追加する必要が生じたり、検査時に小さな病変を観察しにくくなったりする可能性があります。
前日の食事は、消化の良い食品を選び、食物繊維が多いものは避けましょう。
当日の朝は絶食で、透明な水分のみOK。下剤を服用します。
検査後は、ポリープ切除がなければ制限なし。切除ありの場合は消化の良い食事を数日続けるのが理想的です。
食事の準備は検査の質を左右する大切なステップです。不安な点やわからないことがあれば、どうぞお気軽に当院スタッフまでご相談ください。
当院では、事前説明から検査後のフォローまで、しっかりとサポートいたします。

日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
専門は消化管、特に下部消化管(大腸など)。下部消化管の中でも腫瘍(がん)を専門に研鑽を積む。軸保持短縮大腸挿入法を考案・はじめられた本家本元の秋田赤十字病院で修行し、2018年に「あべ胃腸内視鏡・内科」を開業。患者さんに苦痛をなるべく与えない内視鏡検査にこだわり、患者さん一人一人に丁寧・安全に満足してもらえる、良質な大腸内視鏡検査を提供していくクリニックを目指しています。