大腸ポリープがあるかどうかは、自覚症状は少なくなかなか自分で気づくことができません。
多くの場合は内視鏡検査で見つかった際に、そのまま切除をされることが多いですが…
この記事では、大腸ポリープを放置するとどうなるのか、また、どのような対応が必要かについて、専門的な立場から解説します。
大腸ポリープとは、大腸の内側にできる小さな「できもの」で、主に以下の2つに分類されます。
この時点では良性ですが、放置すると数年単位でがん化する可能性があるため、原則として切除が推奨されます。
がん化しませんが、一部はSSLと区別がつきにくいことがあるため、サイズや部位によって注意が必要とされます。
特に腺腫性ポリープは、最初は良性でも「腺腫→高異型度腺腫→早期がん→進行がん」と変化していく可能性があります。
大腸がんは、ポリープが少しずつ大きく・悪性化していく過程で発生することが多いと考えられています。
放置しているうちに、
● ポリープが大きくなる
● がん化が始まる
● 浸潤・転移を起こす
という流れになると、内視鏡検査による切除だけで済まず、手術や抗がん剤治療が必要になる場合もあります。
大腸ポリープは、多くの場合無症状で進行します。
出血・腹痛・便通異常などが出てからでは、すでにがんが進行しているケースもあります。
「症状がない=安全」ではないことを、知っておくことが大切です。
多くのポリープは、大腸カメラ中にその場で安全に切除(ポリペクトミー)できます。
切除後は、組織を病理検査に回し、
● 良性であればそれで治療完了
● 悪性(初期のがん)であっても、切除のみで経過観察となるケースあり
● 進行がんであれば、追加治療(手術など)が必要(※早期がんでも粘膜下層深部浸潤があれば追加治療が必要なこともあります)
…という流れになります。
また、一度ポリープを切除した方は、再発リスクがあるため、定期的な内視鏡フォローが推奨されます。
「切ったからもう安心」ではなく、今後も適切なタイミングで検査を受けることが重要です。
大腸ポリープは、良性のうちに見つかれば日帰りの内視鏡で対応できることがほとんどです。
しかし、放置してしまうと、知らないうちにがんへと進行してしまう可能性があります。
● ポリープの一部は、がん化リスクを伴う
● 症状が出ないまま進行することもある
● 内視鏡検査中に切除できれば、身体への負担も最小限
● 一度切除した方も、再発予防のための定期検査が大切
「まだ小さいから大丈夫」と自己判断せず、医師の指示に従って適切なタイミングで切除・検査を受けることが、ご自身の健康を守る第一歩です。
ご不安な点があれば、ぜひ一度当院にご相談ください。
当院では、ポリープの診断から切除・フォローアップまで、丁寧なサポートを行っています。

日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
専門は消化管、特に下部消化管(大腸など)。下部消化管の中でも腫瘍(がん)を専門に研鑽を積む。軸保持短縮大腸挿入法を考案・はじめられた本家本元の秋田赤十字病院で修行し、2018年に「あべ胃腸内視鏡・内科」を開業。患者さんに苦痛をなるべく与えない内視鏡検査にこだわり、患者さん一人一人に丁寧・安全に満足してもらえる、良質な大腸内視鏡検査を提供していくクリニックを目指しています。