麻酔を使った内視鏡検査のメリット

いつも当院をご利用いただき、ありがとうございます。

 

当院では、なるべく苦しくない、痛みが少ない内視鏡を提供するために、麻酔を使った内視鏡検査をご提案しております。

今回は麻酔を使うことのメリットについてお伝えしていきたいと思います。

 

当院ではおよそ95%の方が内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)の際に鎮静剤を使った麻酔を使って、検査を受けておられます。

麻酔といっても全身麻酔ではなく、静脈麻酔です。(血管に鎮静剤を注入して、麻酔をかける方法です。)

 

胃カメラは麻酔をしないで受けると、たとえ手技が上手な医師が担当しても、カメラが喉を通過していくときに、まあまあ喉の痛みや違和感は感じます。

 

麻酔なしでする場合は、医師は患者さんに声かけしたり、検査中の痛みを少なくすることに意識が向きますので

実は、患者さんの喉は、それほどじっくりは観察できません。

 

麻酔をして患者さんが眠っていると、その分検査自体に集中して、じっくりと観察をすることができます。

 

麻酔は痛みをとる作用と眠くなる作用をもつ薬を配合して使用しますので、

患者さんも概ね、検査終了後は眠っている間に楽に検査ができた、、と思ってもらうことが多いです。

 

大腸カメラも同様で腸が長い人や、おなかの手術を受けたことのある人、痛みに敏感な人などは、麻酔なしで検査をしますと、痛みを感じる方が多いのですが、麻酔をすることで比較的楽に検査が終わります。

 

…ということで、麻酔を上手に使うことは、患者さんにも検査をする側にも、メリットがあるということです。

 

 

 

この先、当院では、特に大腸カメラに力をいれて行こうと思っています。

(昨今、生活習慣の変化により若い世代でも大腸がんが増えています!)

 

検査では、大腸を行ったり来たり、何度もじっくりとみているのですが、麻酔を使うことで医師が検査に集中でき、見落としがない、確実な検査につながります。

 

もちろん、検査中は医師が検査に集中できるよう、患者さんの全身状態を看護師が二人体制で観察します。

患者さんが不安がないように声掛けや背中をさすったりなどのケアも行っております。

 

しかし、麻酔も当然、完璧な手段ではありません。デメリットはあります。

薬ですので、人によっては鎮静が効きすぎたり、気分が悪くなったり、確率は非常に稀ですが、麻酔薬にアレルギーがあり、重篤な症状が出る方もおられる場合があります。

 

別のブログでも記載しましたが、麻酔を使用しての内視鏡が出来ない方々もおられます。

麻酔を使用できない方に関しては(やりたくてもできない!)というタイトルのブログをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年09月29日